夏の防災対策マニュアル!脱水症状・熱中症に備える方法まとめ

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現代は地球温暖化や都市化の影響があって、日本の夏が以前と比べ暑くなっています。冷房を使わない生活はできない猛暑です。それに、小さな子どもや高齢者は熱中症や脱水症状に弱いため、成人よりも気をつけたいところです。

今回の記事では以下のメリットを把握することができます。

  • 令和3年の夏は新たな生活様式に合わせて熱中症対策の方法
  • 熱中症の症状を学び、どういった対策ができるのか手順

夏の暑さは身の危険を感じるレベルです。この記事を読めば、

  • 夏に起こる熱中症・脱水症状の十分な対策を行える
  • そして、気をつけるポイントが学べて、夏の防災対策ができるようになる

それでは行きましょう!

 

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気温や湿度が高い日は要注意!!

昔より暑くなっている日本の夏。30度以上の時間は30年で2倍になっています。地球温暖化、都市化の影響で、大都市やその周辺地域の暑さが増しています。今後も地球温暖化は進み続けると言われ、熱帯夜や猛暑日は増加する傾向です。

令和3年の夏|新型コロナウイルス対策と熱中症対策

新型コロナウイルス感染症から、「他者との距離を取る」「マスク着用」「3密(密集、密接、密閉)」の新たな生活様式になってきました。そのため、新たな生活様式に対しても対策があります。

  • 暑さをなるべく避ける
  • 適宜マスクをはずす
  • 水分摂取はこまめに行う
  • 日ごろから健康管理を行う
  • 暑さに備えた体づくり

1つずつ確認していきましょう。

① 暑さをなるべく避ける

暑さを避ける行為はまずやるべきことです。なぜなら、暑い空間にいることが熱中症になる最たる原因だからです。

たとえば、

  • 最高気温に到達する日中の暑い時間に散歩している
  • 真夏の日中にエアコンも点けず、自宅で過ごしている(特に高齢者)

こういう行動をしている人は危険です。簡単に熱中症や脱水症状で倒れてしまいます。ですので、暑さをなるべく避けるために、暑い時間は避けて、体を動かすようにする。エアコンは積極的に使用して”室内熱中症”にならないよう注意する。こういった暑さをなるべく避ける行為を欠かしてはいけません。

② 適宜マスクをはずす

マスクは人がいない時などははずすべきです。なぜなら、マスクをつけているだけでも暑さがこもり熱中症の原因になるからです。マスクを生活の中で付けるのが一般的となった状況。マスクとも上手く付き合っていくことが熱中症にならないために大切です。

夏の暑い時期にはUVカットのひんやりマスクは鉄板です。

③ 水分摂取はこまめに行う

水分摂取をこまめに行いましょう。水分はたとえ汗をかいていなくても、体からは汗が自然に放出しています。頭がクラクラ。なんか変!?いつのまにか脱水状態に‥こんなことも夏の生活では容易に起こります。だから、水分摂取をこまめに行うことは大切。積極的に水分摂取するように心がけましょう。

経口補水液は常備品ですね。

④ 日ごろから健康管理を行う

日ごろから健康管理も行うことも熱中症を防ぐ行動の1つです。ちょっとの体調不良を自覚して出かけたら、体がぐったりして動けない‥なんてことも。日ごろから体調チェックして、自分の状態を把握しておくことも夏の熱中症対策になります。

具体的には

  • 検温
  • 体調不良の自覚

この上記2点を確認してください。もし体調不良を自覚するときは、自宅で休むようにしましょう。

⑤ 暑さに備えた体づくり

暑さに慣れることも必要です。普段から体を動かしていても、暑さにまだ慣れていなければ、簡単に熱中症を起こしかねません。

暑さに備え、下記のような行動をすることをオススメします。

  • 暑くなりはじめる時期から適度に運動する
  • 自覚症状としてややきつい程度の運動を、やや暑い環境下で毎日30分程度行う

暑くなりはじめる5月から6月にかけて準備し、夏本番に標準を合わせておきましょう。

熱中症と思ったら‥|まずやるべきこと

まずやるべきことは、「涼しい場所への移動」です。暑い環境下に長時間過ごしていては、体は一向に脱水状態から改善しません。

  • エアコンの点いた部屋
  • 木かげや風通しが良い場所

少しでも「熱中症かも!?」に思うことがあれば、まず涼しい場所へ移動しましょう。

熱中症の症状

「熱中症の症状って具体的にどういう症状なの?」

こう思う方も少なからずいるはずです。実際には非常に細かく分類されており、その症状も多岐にわたります。

分類 重症度 主な症状
Ⅰ度 軽症(現場での応急処置が可能) めまい・失神、筋肉痛・こむら返り、大量の発汗
Ⅱ度 中等症(病院への搬送が必要) 頭痛・気分不快・吐き気・おう吐、力が入らなくなる、体がぐったりする(熱疲労)
Ⅲ度 重症(入院・集中治療の必要) 意識がなくなる、けいれん、歩行不可、刺激への反応がおかしい、高体温(熱射病)

症状によってやるべきことは違ってきますが、基本的な熱中症の人を発見したときの行動をピックアップしました。

  • 衣服を緩める
  • 濡れタオルをあてて扇ぐなどして熱の放散を促す
  • 大量発汗している時は、スポーツドリンク摂取や塩飴をなめさせて塩分も補給させる

体の体温を下げるように行動していくことが最も大切です。また、年齢によって発生する環境が違うことも留意しておきましょう。高齢者の半数が住宅内で熱中症・脱水症状を起こしているデータが挙がっています。そして、高齢になるほど、中等症や重症の割合が高いです。こういったデータから、年齢、環境によって適切な指導をする必要があると考えられます。

熱中症予防対策(服装|屋外|屋内)

熱中症予防対策について、分野を分けて紹介します。

服装

服装では、風通しが良く、涼しい服装を選びましょう。帽子や日傘も有効です。長袖シャツではなく半袖シャツを。汗の乾きやすい素材を選ぶのも大切なポイントです。その他にも、飲み物を携行するなどし、水分摂取はこまめに取れる準備を。濡れたタオルを準備しておくこともオススメします。

屋外

屋外での活動は、日陰を選ぶようにしましょう。そして、水分をこまめに摂取するようにして脱水状態を避けるよう心がけてください。濡れタオルで身体を拭いて、風を送るなどの対処方法も有効です。そして何より、もし体調不良を感じたら、すぐに涼しい場所で休息を取ることは忘れてはいけません。

屋内

エアコン、扇風機を活用することが大切です。窓からの直射日光を遮る工夫をすることや、気温が低い時間帯(明け方など)に換気を行うことも積極的に取り入れるようにしましょう。

気象庁や環境省からの発信を積極的に情報収集して同時に対策を

どれくらい気温が上がるのかなど事前に知っておくことができれば対策できます。ですので、公的機関が発信する情報は積極的に情報収集しましょう。環境省、気象庁からの情報は有用性が高いです。

環境省からは「暑さ指数(WBGT)」

→ 環境省「熱中症予防情報サイト」

暑さ指数は、気温だけでなく、湿度、日射などから熱についても取り入れた指標で、労働環境や運動環境の指針としてISOなどで規格化されています。全国840地点で、当日、翌日、翌々日の3時間毎の暑さ指数の予報値と現在の暑さ指数の値を情報提供しており、「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階に分けて熱中症の注意喚起を行っています。環境省のサイト内では暑さ指数の情報を民間メール配信サービス(無料)で知らせてくれます。熱中症予防に役立てるための情報が出されていますので、登録しておくことをオススメします。

気象庁からは「高温注意情報」

→ 気象庁ウェブサイト

気象庁からは「高温に関する気象情報」

向こう1週間以内で高温が2日以上続くことが予想される場合に発表されます。5日後から14日後までの7日間平均気温がかなり高いことが予想される場合には、「異常天候早期警戒情報」が発表されています。

発表 時期 概要
高温注意情報 夕方1回 午後5時頃 翌日の最高気温が概ね35度以上(※1)になることが予想される場合に、北海道、沖縄県、または都府県をまとめた地方ごとに発表
午前5時頃から午後5時頃まで

当日の最高気温が概ね35度以上(※1)になることが予想される場合に、都府県または北海道、沖縄県は細分した地方ごとに発表

天気概況 午前5時頃から午後5時頃まで

年を通じて、当日の最高気温が概ね30度以上(※2)になることが予想される場合に、熱中症への注意を呼びかけるコメントを記載

高温に関する気象情報 随時

向こう1週間以内で、高温注意情報が発表されるような気象情報が2日以上続くと予想される場合に発表

異常天候早期警戒情報 原則月曜日または木曜日の午後2時30分

高温に関する異常天候早期警戒情報が発表され、さらに7日間平均気温が概ね28度(※3)を超える確率が30%以上と予想される場合に、熱中症に関する注意を呼びかけるコメントを記載

※1: 北海道の宗谷地方では最高気温が31度以上、それ以外の北海道と青森県、宮城県、沖縄県では33度以上
※2: 北海道の宗谷地方では28度以上、それ以外の北海道と都府県では30度以上
※3: 北海道地方では24度、東北地方では26度、北陸地方では27度

こういった情報を活用して熱中症対策しましょう。

被災地の熱中症予防

自然災害によって被災された方々は、避難場所、避難所、仮設住宅等で過ごされる。エアコンがない場所もあるので室内でも、被災した家の片付け作業時も熱中症には気をつけましょう。室内、外出時、のどの乾きを感じる前から、こまめに水分・塩分、経口補水液などを補給するよう注意してください。また、体の蓄熱を避けるために、通気性の良い、吸湿性、速乾性のある衣服を着用したり、保冷剤・氷・冷たいタオルなどを使用して体温を下げるのも効果的です。

車中避難時

密閉した車内では、直射日光により車内温度が短時間で上昇すると熱中症の危険は高まります。

  • 断熱シートを設置する
  • 車を日陰や風通しのよい場所へ移動
  • 車の窓枠に防虫ネット、車用網戸を張って風通しの良い環境を作る

など工夫が必要です。体を動かさない状態で長時間過ごすことになる車内ではエコノミークラス症候群にも気をつけてください。

エコノミークラス症候群とは?

食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。

  • 引用厚生労働省ホームページ

体育館などの避難所

体育館や集会場の避難所は、大勢の人間が放出する体熱で室温は上昇します。多数の人が同じ空間で生活する体育館などの避難所では、プライバシー確保のためダンボールで仕切りを作る関係から風通しは悪くなってしまいます。つまり、「熱がこもる」「風通しが悪い」熱中症が起こりやすい環境です。また、水道が使えなくなる時期もあり、水分摂取量を控えることも。脱水症の原因になるので積極的に摂る必要もあります。

仮設住宅

短期間で建てられるプレハブ住宅。住心地は決してよくありません。夏の直射日光。断熱材なしの屋根。壁面は熱くなります。炎天下の日中は、鉄骨の柱は焼けるように熱く、室内は蒸し風呂状態です。冷房なしで過ごしていると、室内での熱中症も容易にあり得ます。だからこそ、しっかり備えましょう。換気窓を設置し、室内の通風に配慮するなどして、涼しい風が通る空間が望まれます。日の射す窓際にはプランター等でアサガオやゴーヤを育て、緑のカーテンで日陰をつくることで、室内の温度を下げる工夫も必要です。

また、災害ボランティアに行く方も熱中症には十分配慮しましょう。災害ボランティアで心掛けることを別記事でまとめています。

【消防署】夏の救急出動‼|実際にどういう人が多いの?

消防署で熱中症(脱水症)を起こして搬送される傷病者は多数います。実際にどういった場所で救急要請があるのか。書き出してみます。夏の暑い日、最高気温は38度と予報が出ている。そんな日にあったとイメージです。

(1)室内:「救急指令、救急指令〜。67歳女性、室内でぐったりしている。息子が1人暮らししている母親宅を訪れて救急要請。」

高齢者で1人暮らししている方は、暑さに対する感覚が鈍麻しています。エアコンを点けず、夏場も生活していたようです。そのため暑い室内で長時間過ごしてしまい、気がつくこともなく脱水状態に‥こういうこともあり得ます。ここまで話してきた室内での熱中症対策を参考に水分摂取を積極的に、エアコンも点けて暑さ対策をしましょう。

(2)路上:「救急指令、救急指令〜。40〜50代男性が、道ばたで倒れている。呼吸はあるが反応がない。」

直射日光を浴びて、路上を歩いていると体力消耗は著しくなります。例え、少しの散歩であっても日中の炎天下では気をつけるべきです。散歩をするなら朝や日暮れにするように時間をずらしましょう。日傘や帽子を活用して直射日光を避けるのも効果的です。

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まとめ:夏の防災対策|暑さ対策を心がけて熱中症を防ごう!

暑さ対策について、ここまでまとめてきました。暑さは年々高まり続けています。服装、屋内、屋外で気をつけるポイントがあります。その辺りをしっかり備えた上で、気象情報もしっかりチェックしましょう。

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