「ローリングストック法って何ですか?」
この質問にお答えします。
私は元消防士。消防の仕事を通じて「非常食」の管理や必要性を実感してきました。非常食がないと、災害発生時に食べることもできず、乗り切ることができません。そのため絶対不可欠な存在です。
ですが、非常食の印象ってどうでしょうか?
「不味い」
「いつのまにか賞味期限切れ」
「味のバリエーションが少ない」
など、やっぱり非常食のイメージはあまり良いものではありません。そこで、導入してほしいのがローリングストック法です。この記事では、非常食を美味しく、より身近なものにすることで、有事の際でも気軽に食事を摂取できるようになります。災害が発生した時のために、普段の生活から災害に備える知識を授けます!
それでは行きましょう!
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ローリングストック法は「非常食を定期的に食べていく」こと!
ローリングストック法は、非常食を異常時しか食べるのではなく、普段の食生活から食していく方法です。そうすることで賞味期限切れを防ぎ、非常食を食生活の一部に取り入れられます。そのメリットについては次の見出しで詳しく解説します。
ローリングストック法のメリット/デメリット
ローリングストック法のメリット/デメリットは上記図のとおりです。順を追って解説します。
ローリングストック法のメリット
賞味期限を気にしなくなる
非常食の賞味期限は、かなり重要です。なぜなら、賞味期限切れで無駄にすることが多いからです。ローリングストック法なら、賞味期限の古いものから使用していき、その分ストックを補充していくので問題になりません。
非常食がいつもの食事に
非常食を毎日の食卓で食べることで、異常時でも普段どおりの食生活をキープできます。非常食は乾パンやクラッカーなど、その時にしか食べない食事になりがちです。それだと、食事を美味しくないと感じる人が少なくありません。ということは、逆に非常食を「その時しか食べない食事にしない」ローリングストック法の仕組みを導入すれば解消できます。今ではさまざまな非常食が販売されています。
具体例を挙げると下記のような商品です。
・さばの味噌煮
・やきとり たれ味
・レトルトクリームシチュー
・具だくさんたまごスープ
・水
どうでしょうか。毎日の食卓に出せるような非常食が増えていると思いませんか?
備蓄食料の場所を把握できる
日々の生活で消費していくと、非常食がどこにどれくらいあるのか把握できるようになります。
「1~2年前に購入した非常食。あれってどうなったかな?賞味期限大丈夫かな?」
正直、賞味期限がいつなのか把握できていない状況にいる人も多いのではないでしょうか?管理できていない状態は、賞味期限切れを招くもとです。ローリングストック法は、食品を潤滑できるため備蓄している食料品は
「どれくらいの量なのか」
「賞味期限はいつ頃まで大丈夫なのか」
こういった部分を把握できます。ここまでがローリングストック法のメリットです。次の見出しで、ローリングストック法のデメリットを紹介します。
ローリングストック法のデメリット
調理器具が必要
非常食を食べる上で、「ここがちょっとなー」と思う点の1つに、「温かい料理を食べられない」ここに感じる人もいるでしょう。想像してみてください。暖房の効かない部屋で、冷たいお粥や、クラッカーを食べて空腹をしのぐ姿を・・・そういう非常時こそ、温かい料理を食べて過ごしたいと思いますよね。非常食を日々の生活で食べる分には、コンロを利用し温めて食べられますが、ガスや電気の供給がストップした状況では、温める調理器具は準備しておかないといけません。
災害時に使える調理器具として「カセットコンロ」があります。普段の食卓で登場するケースでは、鍋料理を食べる場合などでしょうか。ぜひカセットコンロを活用して、災害時も温かい料理を食べる準備をしていきましょう。温かい料理を食べられるようにするための提案として、ボンベのストックは15本くらい準備しておくことをおすすめします。カセットボンベ1本で30分程度使用できる計算で考えると、
1日3本=5日間
5日間は耐えられる計算になります。
レトルト食品やカップ麺が苦手な人はストレスになるかも
レトルト食品やカップ麺は「温めるだけ」、「お湯を注ぐだけ」と手軽に食事が摂れるので非常に便利。とはいえ、レトルト食品やカップ麺が苦手な人もいるでしょう。
「非常時だから仕方ない」
その言葉で片付けられるかもしれませんが、
「苦手なものは苦手」
「なるべく食べたくない」
であると、ローリングストック法で日々の生活で非常食を食べるのがストレスになってしまいますね。そういう方は、缶詰めやフリーズドライ、干しシイタケ、漬け物など栄養の偏りの少ない食品を厳選して食べるようにするのが良いでしょう。
ストックスペースを確保する必要がある
非常食をストックするということは、場所の確保が必要不可欠。スペースを準備する必要が出てきます。
「非常食が多すぎて、住むスペースが圧迫してしまいました。」
こういう状況になってしまうと災害に備えるがために、日々の生活がストレスに。非常食を準備することは、あらかじめストックスペースを準備することでもあります。今の時代、ミニマリズムという言葉が生まれるように「モノを極力持たない暮らし」を尊重する人々もいます。ですので、ストックスペースを確保することがデメリットに感じる人もいるのは間違いありません。
非常食選び方|ローリングストック法が成功させるルール
保管方法は、なるべく取り出しやすいところに保管することがローリングストック法を成功させるポイントです。取り出しにくい場所に置いてあると取り出すのが億劫になり、非常食を日々の食事で出しづらくなってしまうからです。また、選び方も重要。普段の食事でも楽しめる食品を選ぶようにしましょう。ローリングストックにおすすめの非常食は下記に掲載します。
・さばの味噌煮
・やきとり たれ味
・レトルトクリームシチュー
・具だくさんたまごスープ
・水
ローリングストック法とは?のまとめ
ローリングストック法について解説してきました。振り返ると、ローリングストック法は「非常食を定期的に食べていく」こと!
メリット
- 賞味期限を気にしなくなる
- 非常食がいつもの食事に
- 備蓄食料の場所を把握できる
デメリット
- 調理器具が必要
- レトルト食品やカップ麺が苦手な人はストレスになるかも
- ストックスペースを確保する必要がある
首都直下型地震の懸念、地球温暖化による台風の大規模化など、今後も災害から逃れることはできません。ローリングストック法は、災害を普段の生活から身近な存在にすることができます。まずは、どんな商品があるのか知っていき、日々の生活に取り入れていくだけでも将来の防災対策に。今日の行動が明日につながります。
少しでもローリングストック法に興味が湧いた方はぜひ商品調べからはじめてみてはいかがでしょうか。