家族の人数・構成で考える防災対策|避難場所・安否確認方法まとめ

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私は元消防士。地域の防災訓練にも積極的に計画して取り組んできました。とはいえ、防災訓練だけでは実際の各家庭においての行動プランまで提示することはできないと感じました。この記事では、家族で防災会議しておくべきことを消防士目線で解説します。後半では、抜けもれのないように防災チェックリストも提示します。

こんなお悩み、解決します!

  • 防災対策は大事だと聞くけど、どういった対策が必要なのでしょう?
  • わが家には、小さい子どももいて今のうちから、家族で話し合っておいたほうがいいことあるかしら?

それでは行きましょう!

 

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家族で防災会議しておくべき4事項をチェック

家族で話し合っておくべき項目をお伝えします。結論は下記のとおりです。順に解説します。

安否確認方法

災害に遭遇したとき、あなたが大切な家族と一緒にいるとは限りません。安否確認方法は事前に確認しておきましょう。今では、災害用伝言ダイヤルや、SNS、安否確認を行えるアプリケーションなどさまざまなツールで確認できます。簡単な概要と外部リンクのURLを掲載しておきますのでチェックしてください。

災害時の安否確認サービス

  • 災害用伝言ダイヤル(171)
    災害用伝言ダイヤルは、地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に、NTT東日本により提供が開始される声の伝言板。
  • 災害用伝言板(web171)
    災害用伝言板(web171)は、インターネットを利用して被災地の方の安否確認を行う伝言板。
  • 安否情報まとめて検索「J-anpi」
    「J-anpi」は、「電話番号」または「氏名」を入力することで、各通信事業者の災害用伝言板および報道機関、企業・団体が提供する安否情報を対象に一括で検索てくれる
  • Google パーソンファインダー (安否情報): 日本 
    個人が、災害の影響を受けた親類や友人の状況を掲示し、検索することができるウェブアプリケーション。

SNS

避難場所

避難場所として指定されているもっとも近い最寄りはどこになりますか?しっかり確認して、家族間で情報共有しておくことが大切です。「調べてもすぐわからない」という場合でも、指定緊急避難場所は主に市内小中学校、高等学校のほか、公園などを指定しています。事前に身近な小中学校や公園などの公共施設は何がどこにあるのか調査しておき、家族間で集合場所を決めておきましょう。

自宅の耐震

あなたの自宅はできて間もないですか?何十年と経過してくると、当然、住宅も老朽化してきます。ですので、自宅が地震に耐えられる耐久性をもっているのか確認しておく必要は出てきます。また、1度行えばいいというものでもなく、5年、10年おきになど定期的に行うことも大切です。自分で確認できる点もありますが、やはり素人では限界があります。市役所に依頼して調べてもらうこともできます。また、無料簡易耐震診断のできるパソコンソフトもありますので、使ってみることもおすすめします。

草加市ホームページ

※注意点:各自治体で対応は異なりますので、事前にあなたの住む自治体ホームページなどで調べてみてください。

家具のレイアウトと固定

あなたのお家は、家具のレイアウトや固定がしっかり行えていますか?近年発生した地震で、約30~50%の人が、家具類の転倒、落下、移動によってケガをしています。

 地震名 ケガ(率)
熊本地震(高層マンション) 40.0%
熊本地震(一般住宅) 29.2%
岩手・宮城内陸地震 44.6%
新潟県中越沖地震 40.7%
能登半島地震 29.4%
福岡県西方沖地震 36.0%
新潟県中越地震 41.2%
十勝沖地震 36.3%
宮城県北部地震 49.4%
  • 引用https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-bousaika/kaguten/handbook/all.pdf

そのため、家具のレイアウトや固定を行い、転倒・落下・移動防止対策が必要なのです。ここでは、家具のレイアウト対策と、家具の固定対策についてまとめますので、ご自宅でできているか確認してみてください。

家具のレイアウト対策

家具のレイアウトで大事なのは以下のとおりです。

通路をふさがないように配置する

地震の揺れで家具が転倒、落下する危険と、倒れたことによって道を防いでしまう可能性も発生します。唯一の通路が、ふさがれて出ることができない状態に‥こうなっては避難もできません。ですので、なるべく通路をふさがないよう対応する必要が出てきます。

ポイントとしては、

  • ドアのある出入口周辺には家具類を置かないようにする
  • 廊下には家具をなるべく置かないようにする

上記の措置はどちらもドアの開閉をさまたげてしまい、出られなくなるのを防ぐためです。まず、こういった配置ができているか確認してみましょう。

寝る場所、座る場所にはなるべく家具を置かないようにする(または背の低い家具に変更する/家具の置き方を工夫する)

寝る場所、座る場所に家具を配置すると、落下してくる危険があります。ですので、なるべく家具を置かないのがベスト。どうしても置かなければいけない場合、背の低い家具にすることをおすすめします。また、ベッドや寝具上に倒れこまないようにするため、家具が倒れる向きに配慮しておくことも大切です。

窓ぎわに重量物は置かないようにする

窓ぎわに重量物を置いておくと地震の揺れで、重量物が移動し、そのまま外へ落下するケースも大地震では少なくありません。重量物として挙げられるものでは、「ピアノ」、「タンス」、「タンス上にのっていた箱」などです。マンションなどの高層階から落下したら、下にいる通行人に当たりケガをする危険性もありますので、2階以上の建物にお住まいの方は対策しましょう。

家具の固定対策

家具の固定は、地震対策として定番ではないでしょうか。

主な対策器具として挙げられるのは、

  • ストッパー式、マット式
  • ポール式
  • ベルト式
  • チェーン式
  • プレート式
  • L型金具(下向き取付け)

器具は紹介した順に固定効果が高いです。ポール式を使用する場合は、家具と天井に十分な強度が必要です。ベルト式、チェーン式、プレート式を使用する場合は、家具、壁面や器具に十分な強度が必要です。もっとも効果が高いのは直接ネジ固定する方法です。ですが、賃貸の家に住んでいる方は穴を開けることはできません。そういった場合は、ポール式や粘着マットなどを使用して対策しましょう。

【防災対策抜けはない?】ひと目でわかる防災チェックリスト

  • 引用首相官邸

上記の防災チェックリストがわかりやすかったです。特に災害のあった日から3日~1週間分を用意しましょう。なぜなら、避難所などが機能しはじめるのは被災後、数日経過してからです。その期間を乗り切れるように防災用品を準備しておくことをおすすめします。

子どもがいる家族は必見!防災対策の心構え

子どもがいる家族に必見の防災対策の心構えを紹介します。早朝・夜間・職場や学校など災害時のあらゆる状況を想定して、家族でどう行動するのか事前に確認する必要があります。

  • 家族の集合場所
  • 避難ルートを確認

上記のことを事前に話し合っておくべきです。

子どもと避難訓練にも参加しよう

家族で避難訓練に参加すると防災意識を高められますよ。また、近所の人と顔見知りになれて、いざ災害が発生したときに助けになってくれます。自助努力できる点と、共助によって助け合う。この両面をかけ合わせて災害時を乗り切れる準備をしていきたいものです。

まとめ:各家庭それぞれで防災意識を高めよう!

各家庭で行える防災対策についてまとめてきました。この記事では、下記のポイントについて話してきました。

子どもがいる家族は必見!防災対策の心構え

・安否確認方法
・避難場所
・自宅の耐震
・家具のレイアウトと固定

【防災対策抜けはない?】ひと目でわかる防災チェックリスト

防災チェックリストを参考に、3日間~1週間分を準備する。

子どもがいる家族は必見!防災対策の心構え

家族の集合場所、避難ルートの確認を事前に行っておく。

実際に災害にあってしまったら冷静に行動することは困難です。「面倒だから」、「時間がない」‥と言わず、一度話し合っておくべきです。この記事をきっかけに家族と防災のことを話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。

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