防災対策マニュアル!赤ちゃん・小さなこどもと使う避難所

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「小さな子どもがいます。自宅が被災して避難所生活をする可能性も考えて何か準備しておくことはありますか?」

こんな質問に回答していきます。

この記事を書いている私は元消防士。実際に避難所に足を運びボランティア支援を行った経験もあります。その中で、やはり不便を感じているのは災害時要支援者です。赤ちゃんは災害時要支援者に含まれます。

・ミルクが作れない
・清潔なタオルが足りない

など、困惑する小さな子連れママ達がいました。この記事では、いざ避難所生活をすることになった時に困らないよう、何を準備すればいいのかを解説します。小さいお子様がいる家庭の方におすすめの記事内容です!それでは行きましょう!

防災対策グッズの売れ筋チェック

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赤ちゃんがいるママの避難所生活グッズ

赤ちゃんのための防災グッズ一覧表
らくらくミルク
スプーン・紙皿・紙コップ
おしりふき・紙おむつ・汚れたおむつを入れるビニール袋
ウェットティッシュ・清浄綿・コットン
使い捨てカイロ
哺乳瓶・マグ
ベビーフード(離乳食を食べている赤ちゃん)
バスタオル
母子手帳・保険証のコピー

赤ちゃんのために必要な防災グッズは上記になります。理由については、これから解説していきます。

赤ちゃんのための防災グッズ一覧表

商品名 必要な理由
らくらくミルク

混ぜたり、温める必要がないため、缶から哺乳瓶に注いでそのまま飲めます

つぶれにくく耐久性のあるスチール缶なので災害時には安心

1缶240ml

保管の目安は3日分に相当する15缶です

調乳にも使える赤ちゃん専用のペットボトルの水を用意しておきましょう
市販のミルクウォーターを使用する場合は、ミネラル含量の少ない飲水が良いとされています

スプーン・紙皿・紙コップ

赤ちゃんが食べやすいサイズのスプーンがあると便利
哺乳瓶の消毒ができないときには、紙コップを使いミルクを飲ませる方法もあります

おしりふき・紙おむつ・汚れたおむつを入れるビニール袋

水や食料などの援助物質と違い、衛生用品は届くまで時間がかかります
1週間分のおむつは災害時用としてストックしておきましょう

ウェットティッシュ・清浄綿・コットン

避難所生活で不衛生になりがち
らくらくミルクの缶の口が汚れている場合は、赤ちゃん用清浄綿や濡れコットンでよく拭いて清潔にしてください

使い捨てカイロ

レトルトのベビーフードなどを温めることができます
災害時、らくらくミルクを温めることにも便利

哺乳瓶・マグ

プラスチック製で割れる心配のないものを用意しておくといいでしょう

ベビーフード(離乳食を食べている赤ちゃん)

そのまま食べられる瓶詰めやレトルトタイプは便利
普段から食べ慣れたベビーフードを選ぶようにしましょう

バスタオル

おむつ替えのマットや掛け布団、おくるみなど代用がききます

母子手帳・保険証のコピー

病気やケガをした時に必要
非常用持ち出し袋を作る際には用意しておきましょう

災害時のストレスによって、いつも母乳がしっかり出るママも、出なくなるなどなど不測の事態に陥る可能性もあります。上記したリストを参考に「非常用持ち出し袋」を準備しておくといいでしょう。ここからは、0歳〜1歳児のいる家庭で特に準備しておきたいものです。それが、「液体ミルク」と「紙おむつ」です。

順に解説します。

0歳〜1歳児の家庭で準備しておきたいもの|① 液体ミルク

調乳不要、常温のまま哺乳瓶にうつすだけの液体ミルクなら、お湯や湯冷ましがなくても、すぐ赤ちゃんに授乳できます。専用アタッチメントがあるものなら、哺乳瓶にうつす必要もありません。災害時は水が手に入りずらい可能性も高いです。ですので、液体ミルクを前もって準備しておくと心強いです。

らくらくミルク

0歳〜1歳児の家庭で準備しておきたいもの|② 紙おむつ

紙おむつなどや生理用品は、食料品や水に比べて届くのが遅れます。タイムラグで考えると、3〜4日。状況が悪ければ7日間くらいになることも考えられます。そのため、1週間分の紙おむつを用意しておきましょう。この他にも、必要な物品はありますので、もう一度、一覧表をみて不足しているものがないか確認してみてください。

赤ちゃんのための防災グッズ一覧表

商品名 必要な理由
らくらくミルク

混ぜたり、温める必要がないため、缶から哺乳瓶に注いでそのまま飲めます

つぶれにくく耐久性のあるスチール缶なので災害時には安心

1缶240ml

保管の目安は3日分に相当する15缶です

調乳にも使える赤ちゃん専用のペットボトルの水を用意しておきましょう
市販のミルクウォーターを使用する場合は、ミネラル含量の少ない飲水が良いとされています

スプーン・紙皿・紙コップ

赤ちゃんが食べやすいサイズのスプーンがあると便利
哺乳瓶の消毒ができないときには、紙コップを使いミルクを飲ませる方法もあります

おしりふき・紙おむつ・汚れたおむつを入れるビニール袋

水や食料などの援助物質と違い、衛生用品は届くまで時間がかかります
1週間分のおむつは災害時用としてストックしておきましょう

ウェットティッシュ・清浄綿・コットン

避難所生活で不衛生になりがち
らくらくミルクの缶の口が汚れている場合は、赤ちゃん用清浄綿や濡れコットンでよく拭いて清潔にしてください

使い捨てカイロ

レトルトのベビーフードなどを温めることができます
災害時、らくらくミルクを温めることにも便利

哺乳瓶・マグ

プラスチック製で割れる心配のないものを用意しておくといいでしょう

ベビーフード(離乳食を食べている赤ちゃん)

そのまま食べられる瓶詰めやレトルトタイプは便利
普段から食べ慣れたベビーフードを選ぶようにしましょう

バスタオル

おむつ替えのマットや掛け布団、おくるみなど代用がききます

母子手帳・保険証のコピー

病気やケガをした時に必要
非常用持ち出し袋を作る際には用意しておきましょう

もっと詳しく赤ちゃんのための防災グッズを知りたいというかたはこちらも↓

避難所生活での注意点

避難所生活は、自分の思っているような生活は実現しません。

「当たり前の生活が当たり前じゃなくなる」

それが避難所生活だと認識しましょう。主だったことを挙げていきます。

ベビーカーが使えないことも

たくさんの人が避難のため移動を一気に開始するため、道が混みます。建物が倒壊する恐れがあったり、道に亀裂が生じている危険性もあるためベビーカーが使えない状況もあるので注意してください。安全性を考えるのであれば、抱っこして移動することです。足元の安全性も考えるのであれば、赤ちゃんの抱っこしている格好を安定させてくれる「抱っこひも」を使用しましょう。

抱っこひも

おもちゃがあると赤ちゃんをあやせる

避難所生活は、日々過ごす環境と明らかに異なります。赤ちゃんのストレスを少しでも軽減させるため、おもちゃを準備しておくとあやすのに便利です。避難所生活が長引くとグズる回数も増えますので、しっかりケア対策もしておきましょう。

休息はママにも必要

子どもを守りたいという気持ちから、想像以上にストレスがかかっていることも…

休息はママにも必要です。子どもにしっかり寄り添うためにもママの心のケアをしっかり行いましょう。こういった時こそ、パパの出番です。避難所生活の中での当番や、情報集めはママだけでなく、パパにお願いして負担を軽減しましょう。

避難生活で必要な行動

避難生活は自宅が使える状態であるなら自宅を使うのがベスト。しかし、自宅が被災して使用できない状態なら、避難所生活をすることになります。災害発生時は、行政も混乱している可能性があるため必要な情報がすぐ入ってこないことも容易に考えられます。

食事

母乳

赤ちゃんにとって災害時において、母乳がもっとも栄養価の高い食事。避難生活中、一時的に母乳が出づらくなったとしても、継続的に行っていくことが大切です。授乳時にリラックスできる環境を作り出せるようにしましょう。

粉ミルク

粉ミルクは、軟水を使うようにします。哺乳瓶がない場合は、紙コップやスプーンを利用して少しずつ飲ませるようにします。

離乳食

離乳食がない場合の代用として、母乳や粉ミルクを。栄養価の高い食事を子どもにするようにします。

妊産婦の食事

非常用の食事は塩分が高めのものが多いです。塩分量の少ない食事を選べるときは、少ないものを選ぶようにしましょう。

病気予防

栄養不足

十分な栄養が摂れない避難所生活では栄養不足になりがちです。栄養の不足、偏りをなくすためにもサプリメント補給は積極的に摂るべきです。なお、栄養が足りていないと口内炎なども発生しやすくなります。口腔内を清潔に保つことも重要となってきます。

妊娠合併症

妊婦は妊娠高血圧症候群やエコノミークラス症候群のリスクを背負っています。これらは、塩分の高い食事や、避難所生活での慢性的なストレスによって血圧が高くなったり、動かない状態が長引くことで足に滞留していた血栓が肺に移動し、詰まり呼吸困難などの症状を発生させる危険が生じます。水分は多めに摂取し、塩分の高い食事を控えるよう心がけ、しっかり運動するようにしましょう。

メンタルケア

妊娠期/産褥期

妊娠、産後、産褥期は平時でも精神的な変化の大きい時期です。そこに重なって、被災した状況では恐怖感、不安感は大きなものとなります。子どもを不安にさせないと強い気持ちで、誰にも気持ちを打ち明けないと、うつ症状を発症したりすることもあります。気を張りすぎず、自分が抱いている不安を話せる相手に話すようにしましょう。

乳幼児

避難所生活が長引けば、子どもはストレスを感じるようになります。

赤ちゃん返り
夜泣き
乱暴な言動 など

異常行動がみられることもありますが、これらは、「非常時における正常な行動」でもあります。叱るのではなく、しっかり子どものことを見てあげてください。平気そうにしている子どもほど、実は心のケアが必要であったりするのです。

避難所生活から感じた子連れママのこと

私が避難所で出会った子連れママの話です。その方は、3人の子どもを連れて避難所へ避難していました。家も失い、多くの物を失っていました‥ところが、その方は子ども達の将来のため、何ができるのか、その事だけに目を向けていました。

私に話してくれたのは、このような話です。

「大きな災いが起こりましたが、これはもっと大きな災いが起こらないよう神様が小さい災いを準備してくれたんです。もしかしたら、全員が津波に流されて私一人になっていたかもしれない‥たまたま、あの時は子どもを迎えに行くのが早かったから。今は、不安なことだらけだけど、1番失いたくなかった子どもがいる。それだけで”最悪な状況”になっていないのよ。」

どんな状況下でも、立ち直れる人。立ち直れない人がいるとは思っていましたが、この方の考え方はユダヤ人の聖書タルムードの中で紹介されていた「あるラバイの最悪で最良の災難」と精通する内容だと感じました。その後、夫は別の場所で生存していることが判明。今は親子5人で生活されているそうです。

まとめ

今回は赤ちゃん・小さな子供と使う避難所について解説してきました。赤ちゃんや小さな子どもがいる場合は、被災しているだけでも大きな不安やストレスがかかっているのに、さらに不安・ストレスが増します。ある程度のことは予想できるので、平時から準備できること・心構えを知っておきましょう。

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