「災害用伝言ダイヤルってあるのは知ってたけど、実際に使ったことはないわ。実家の両親も高齢になってきたし、子供も大きくなってきたから部活や塾などで外出しがち。そろそろ災害用伝言ダイヤルについて勉強しておくべきだわ。」
こんな悩みをもっている主婦さん向けに書いた記事です。
災害はいつ何時起きるかわかりません。いつ起きてもいいように備えをしておかなくてはなりませんが、防災グッズにばかり気を取られすぎてはいませんか?通信が混乱した状況でも、大切な家族と連絡がしっかり取れる体制も構築しておかなくてはいけません。この記事では、そんな混乱した通信状況で、大切な家族、親戚と連絡を取るツールの1つ。災害用伝言ダイヤルの使い方についてわかりやすく解説します。後半では、災害用伝言ダイヤルの他の災害用伝言サービスについても紹介していきますので最後までお読みください!
それではいきましょう!
防災対策グッズの売れ筋チェック
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便利な災害用伝言ダイヤルの使い方
災害用伝言ダイヤルは大災害が発生した時、ネットも電話も混雑し、つながりにくいケースに重宝するサービスです。
💡 ポイント
- スマホもメールも使えない‥そんな時、確実に連絡がとれる災害用伝言サービスの1つ。
利用端末:固定電話、公衆電話、携帯電話、PHSのほか、災害時にNTTが設置する災害時用公衆電話から利用可
災害用伝言ダイヤルの利用方法
伝言を残す場合
① 「171」にかける
『こちらは災害用伝言ダイヤルです。録音される方は「1」、再生される方は「2」、暗証番号を利用される録音は「3」、暗証番号を利用する再生は「4」を……』と流れます。
② 「1」を押す
『被災地の方はご自宅の電話番号、または連絡を取りたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルしてください。被災地域以外の方は連絡を取りたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルしてください』と流れますので電話番号を入力。
③ 被災地の方の「市外局番からの電話番号」または「携帯電話番号」を押す
④ 「1」を押す(ダイヤル式電話の場合はそのまま待機)
『電話番号0xx…の伝言を録音します…(略)…30秒以内でお話しください』と音声が流れます。 例:無事です。自宅にいます。など
⑤ 伝言を録音する
⑥ 「9」を押す(ダイヤル式電話の場合はそのまま待機)
伝言を再生する場合
① 「171」に電話をかける
『こちらは災害用伝言ダイヤルです。録音される方は「1」、再生される方は「2」、暗証番号を利用される録音は「3」、暗証番号を利用する再生は「4」を……』と流れます。
② 「2」を押す
『被災地の方はご自宅の電話番号、または連絡を取りたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルしてください。被災地域以外の方は連絡を取りたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルしてください』と流れますので連絡を取りたい方の電話番号を入力。
③ 被災地の方の「市外局番からの電話番号」または「携帯電話番号」を押す
④ 「1」を押す(ダイヤル式電話の場合はそのまま待機)
「電話番号0xx…の…●年●月●日●時●分に登録された伝言をお伝えします」と流れ伝言が再生されます。
⑤ 伝言を聞く(次のメッセージを聞く場合には「3」を押す)
※NTT東日本 災害用伝言ダイヤル(171)こちらのご利用方法を読んでみてください。詳細に掲載されています。
【災害用伝言ダイヤルのメリット】
- 公衆電話から利用する際は、小銭を入れず「171」にかけるだけでつながります。
【災害用伝言ダイヤルのデメリット・注意点】
- 1つあたり30秒まで音声を登録できるようになっている。
- 伝言を残せるのは電話番号1回線あたり1〜20と限定。そのため、本当に必要な家族、身近な人だけにして、上限を超えないように注意しましょう。
- NTT東日本、西日本が提供する固定電話・公衆電話からの通話料は無料。携帯電話、PHSからかける際は通話料が発生します。
- ひかり電話またはISDNでダイヤル式電話からかける場合は、利用不可になっていますので注意してください。
【セキュリティー面が心配な方は…】
プライバシーを心配する方は暗証番号を設定してセキュリティー強化も可能です。やり方は、「171」の後に「3」を押せば伝言を暗証番号使用で録音。171」の後に「4」を押せば暗証番号を使用して伝言再生することができます。但し、事前に暗証番号を決めておき、覚えておく必要はあるので注意しましょう。
💡 ポイント
- いざ災害と遭遇したときに忘れてしまわないように、緊急連絡先をまとめたメモ帳などを用意しておくといいでしょう。
【体験利用できる日】
・防災週間(8月30日〜9月5日)
・防災とボランティア週間(1月15日〜21日)
・正月と三が日(1月1日〜3日)
・毎月1日、15日
災害用伝言ダイヤルで「何を言うか」も事前にチェックしておこう!!
災害用伝言ダイヤルは30秒と短いです。だからこそ伝えるべき内容を端的にまとめておくとスムーズです。
最低限伝えるべきことは下記のとおり。
1. 名前をいう
2. どこにいるか伝える
3. けがをしていないか
4. 誰といるか
そして、大きな声で話すようにしましょう。メッセージが聞き取れないと本末転倒!ただし失敗しても、また録音することは可能ですので、プレッシャーを感じすぎず、落ち着いて話せるようリラックスしてトライしてくださいね。
💡 ポイント
- 「災害用伝言ダイヤル」の体験利用提供日を先に紹介しましたが、そのタイミングで実際に練習しておくことを強くおすすめします。文字入力の必要もないですので、子供やシニア層でも使いやすいです。電話料金もかからないので金銭面でも安心して利用できますので!
【他にもある】災害時に役立つ3つのサービス
「災害用伝言サービス」は3つありますので、1つずつ解説していきます。
災害用伝言板(web171)
利用端末:
スマートフォン、パソコン、タブレット、携帯電話
伝言蓄積数は最大20件 伝言保存期間は最大6ヶ月(体験利用時は体験利用期間)
利用方法:
【伝言を残す場合】
「web171」と検索して、web171のページを表示
① 【登録】【確認】画面が表示されたら、まず【電話番号】の欄に電話番号(ハイフン抜きで)を入力。
② 名前(ひらがな スペース必要なし)を入力。
③ 安否情報を4つの選択肢から選択。
「無事です」
「被害があります」
「自宅にいます」
「避難所にいます」
複数の選択は可能です
④ 伝言を登録(100字以内)
【伝言を見る場合】
「web171」と検索して、web171のページを表示
① 電話番号を入力。
② 相手の伝言を確認できる。
【安否】のところに、4つの選択肢で選んだものが表示
【伝言】のところに、100字以内で書いた伝言が表示
【災害用伝言板(web171)メリット】
- スマートフォンがつながったタイミングで家族の残した伝言を聞くことができる
- スマートフォンのバッテリーが無くなる前に伝言を残せる
- 災害用伝言ダイヤルと連携しており、電話で残した伝言をweb171から聞くことができる
【災害用伝言板(web171) 注意点】
- web171で残した文章に難しい漢字を使っていて、相手が災害用伝言ダイヤルで聞こうとした時、難解な漢字を読みとけないケースがあることに注意してほしいです。防止策としては、ひらがなで伝言を残すことです。
- 電話番号の登録が自宅か、個人の電話番号か迷うこともあるはずです。事前にどの電話番号で登録しておくか決めておきましょう。
【災害用伝言板(web171) 安心】
web171は暗証番号をつけて伝言を残すことはできませんが、電話から残した暗証番号のある伝言でも聞くことができるので、その点は安心です。
災害用伝言板 (各通信会社が提供)
災害用伝言板には、各通信者が提供するものも存在します。こちらも利用手順は簡単ですので、言葉ではなく入力して安否情報を送りたい(知りたい)方に向いているサービスです。「スマートフォンを持っていない人もこちらのサービスであれば安心して利用できますね!」
利用端末:
携帯電話、PHS向けサービス
利用方法:
【伝言を登録する】
① 災害用伝言板に登録
・NTTドコモ:http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi
・KDDI(au):http://dengon.ezweb.ne.jp/
・ソフトバンク/ワイモバイル:http://dengon.softbank.ne.jp/
② 被災状況を選択。コメントを入力。登録
③ 登録内容を確認して「はい」を選択。登録完了
【伝言を確認する】
① 「災害用伝言板」にアクセス
② 安否確認したい人の携帯番号を入力。検索をクリック
③ 確認したい安否情報を選択
④ 安否情報を確認
災害用音声お届けサービス (2022年3月31日 サービス提供終了)
音声で伝言を登録できるアプリ。
利用端末:
NTTドコモ、au、Softbank、Ymobile
利用方法:
伝言を届けたい相手の携帯番号を入力
↓
相手のSMS(ショートメール)に通知
【災害用音声お届けサービスのメリット】
- 携帯電話ユーザーが相手先であっても通知される
- 各社の違うアプリを使用していても、相互の連携は取られている
【災害用音声お届けサービスのデメリット】
- 災害用伝言ダイヤル、災害用伝言板(web171)、災害用伝言板との連携は取れていない
- 利用も2022年3月31日で終了
サービス自体が終了してしまうので、「こういったものもありますよ」という予備知識として知っておく程度に留めておいてください。
【各通信会社 使用アプリ】
NTTドコモの場合:モバイルアプリ「災害用キット」
auの場合:モバイルアプリ「au災害対策」
Softbankの場合:モバイルアプリ「災害用伝言板」
Ymobileの場合:モバイルアプリ「災害用伝言板」
まとめ:正しい171番の使い方をマスターして災害時も慌てず安心!
災害用伝言ダイヤルは難しいシステムではないので、まず使ってみることが肝要です。お正月など家族や親戚の集まるときに、皆でやり方を共有して使えるようにしておきましょう。