防災士とは 資格の取得方法と試験内容

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私は元消防士。現役で働いていた頃、救急講習会を消防署で開催した時に防災士資格を取るために救急講習会を受講した方に出会いました。モチベーションは非常に高く、防災に関しての危機意識をお持ちの方だったと感じたのを今でも覚えています。この記事では、防災知識を深め、地域や勤務先で貢献したいと思っている人が目指す資格。防災士について解説していきます。

こんなお悩み、解決します!

  • 防災士資格って言葉を聞くようになったのですが、どういうことができるようになのですか?
  • もし防災士になりたくなったら、どうすればいいか教えて下さい。

前半は防災士の概要について解説し、後半で防災士資格を活かす方法についても解説していますので最後まで読んでください。それではいきましょう。

 

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防災士とは

防災士資格は、2003年から登録制度がはじまりました。2010年に30,000人を超え、2015年には100,000人と、防災士の登録数は年々上昇しています。2020年11月に986名の新防災士が認証されたことで、防災士認証者数の200,022人になっています。家族や近所の人から頼りにされる存在となって、災害から自分自身の身を守る知識を持つことができます。

防災士は「民間資格」

防災士はあくまで「民間資格」です。国家資格のように責任や義務、権利を負うものではありません。災害現場においても、自分の意志で行動するボランティア活動しかできません。防災士資格取得の学習で、防災の基礎を学ぶだけに過ぎず、「防災に詳しい人物」になるレベルです。しかしながら、地域や職場において防災士の資格を取得しているだけで、「防災に詳しい人物」、「防災に対する高い知識・技能を有している人物」とみられる可能性は高くなります。

防災士=「防災のプロフェッショナル」ではないことに注意!

防災士に、民間企業などで防災担当者が多いかもしれませんが、あくまで防災の仕事をしているので自己研鑽として防災士の資格を取得したに過ぎません。

防災士=防災のプロフェッショナルでないことに注意しましょう。

【防災士になる方法】防災士になる4STEP

  • STEP1 日本防災士機構が定めた防災士養成研修講座を受講する。
  • STEP2 講座を受講した後、資格取得試験を受験。合格する。
  • STEP3 自治体や日本赤十字社などで行われている救急講習を受講。修了する。
  • STEP4 日本防災士機構に登録申請を行う

上記の4STEPを終了すれば防災士になれます。STEP1の防災士養成研修講座の内容は、日本防災士機構が認証する研修機関で31講座中12講座以上を受講し、研修レポートを提出する方法で行われます。(※1講座は60分)それぞれの防災養成研修機関でカリキュラム、講習期間は異なります。場所によっては2日間の研修になる所もあります。もし不合格になった場合でも、再受験は可能です。

 

注意点

  • 注意点は、防災士の資格を取得するには、最後に別の機関で救急講習会を受講しなければならないことです。防災士認証要件を満たしている救急講習が指定されていますので、詳しくは下記の一覧から確認してみてください。

日本防災士機構が防災士認証要件として認めている主な救急救命講習等一覧

防災士試験を受講できる場所

防災士試験を受講できる場所は下記の3つです。

・日本防災士機構が認証する研修機関
・自治体主催で行われる講習会
・消防・警察OBの特例制度

防災養成研修機関は都道府県、市区町村などの自治体52、企業や大学などの法人27。自治体主催で行われる講習会と、消防・警察OBの特例制度が行われる講習会が防災士試験を受講できる場所となっています。

防災士を取得するまでにかかる費用

受講料 費用
防災士研修講座受講料 49,000円
消費税 4,900円
資格取得試験受験料(預り金) 3,000円
防災士資格認証登録料(預り金) 5,000円
総額 61,900円

防災士資格|試験内容

項目
形式 3肢択一
出題数(30問出題範囲) 防災士教本内
時間 50分
合格基準 80%以上の正答

合格率

合格率は90%以上です。講義を受講してテキストを読み学習すれば合格できるレベルです。落とす試験ではありません。

防災士にできること

防災士は、資格取得の過程で、

・自然災害発生のメカニズム
・災害発生時の対応
・地域の防災活動
・行政の防災対策と災害時の対応
・避難所の開設と運営
・災害関連情報
・応急手当の方法

など基礎を学べます。

そして、災害発生時に適切かつ迅速に行動することができるようになり、家族や地域の人々を守るのに必要な意識と知識、技能を学習できます。平時には防災に関する知識を活かして、自分自身、家族の生活・命を守るために、防災訓練に参加する、自宅の安全対策を行う、防災備蓄品を揃えるなど対策を。防災に対しての知識を友人や親族に広めることや、防災訓練を主催して防災組織の強化に努めるなど防災士に求められる役割は高まっています。災害時には、避難誘導から初期消火、救出活動を地域で積極的に行うことも防災士には期待されています。たとえ被災しなかったとしても、被災地を支援するための行動も、防災士として学んだ防災知識を学ぶことができます。

防災士を取得している職業で多いのは?

・防災担当者【企業、自治体】
・消防団員
・学校の教員、大学職員
・自衛隊員
・公安系の職員【警察、消防】
・気象予報士

多いというだけで、防災士の資格を取得したからなれたというわけではありません。例えば、気象予報士の方が取りにくるのは災害が起こる可能性を報告することもあると想像しての行動でしょう。

防災士は就職や仕事に活かせるの?

正直、防災士の資格が就職や仕事に直結するかというと微妙です。なぜなら、防災士はあくまで民間資格。同じような分野の資格として「救急救命士」や「気象予報士」がありますが、こちらは国家資格ですし、就職や仕事に活かしたいなら「救急救命士」や「気象予報士」の資格取得を目指した方がメリットはあります。また、職域に直結する資格ではないため、もちろん給料・収入UPに貢献することもありません。とはいえ、自治体や企業において防災担当者であるなら、防災士の資格を取得して防災の基礎を学んでおくことは必要かもしれません。

まとめ:防災士の資格を活かすためには防災グッズの知識が必要!

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防災士について解説してきました。防災士は民間資格です。国家資格のように、取得したことで何かできるものではありませんが、取得することで自治体や企業内で「防災に詳しい人物」という肩書きは得られるでしょう。とはいえ、防災士の資格を取ったその後が重要です。

・積極的に被災地支援活動に取り組む
・地域の防災関連行事に参加する

など、防災に関しての実績を積むことで、防災士の資格とかけ合わせとなるのです。

あなた自身が真の「防災に詳しい人物」となって、周囲から、「防災に関して困ったことがあったら相談しよう」と思ってもらえるよう継続した努力が必要です。さらに、プラスαで防災グッズの知識を学ぶことも行ってほしいところ。なぜなら、防災グッズに関してのレビューサイトの評価がイマイチだからです。

「〇〇(防災グッズ)は、✕✕サイトでは、必要だと言っていたのに△△サイトでは不必要と言っていた」なんてことがよく起こっているからです。

防災グッズの良し悪しが分かれていて、何が正しいのか迷ってしまうのが現状となっているのです。個人のサイトだけでなく、行政機関が発信するサイトも含めて情報が統一されておらず、情報が混乱しています。そんな時、防災グッズを買おうか悩んでいる人は、身近な防災に詳しい人に訪ねてくるでしょう。

「〇〇って防災グッズあるのだけど、サイトで必要とも不必要とも書いてあるわ。実際のところ、どうなのかしら?」と。

そこで防災士としてのあなたが、自分が使用している防災グッズを紹介したり、防災グッズの必要か不必要化を具体的に話すことができれば、防災士の資格を活かして様々な防災に関する疑問を解決することができるでしょう。それが、防災士資格を活かす術なのではないでしょうか!ですので、防災士になったら自分で防災グッズを購入して、良し悪しを知ることをはじめてみましょう。

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