災害ボランティアにもマナーを!災害ボランティアへ行く際の心構えを徹底解説!

特集一覧

日本は地震大国と呼ばれ、地震以外にも数多くの災害に遭遇しています。

昨今では、

発生日時

災害名

2018年6月 大阪北部地震
2018年 北海道胆振東部地震
2018年 猛暑
2019年9月 台風19号
2020年7月 令和2年7月豪雨

そして、過去には東日本大震災、阪神淡路大震災といった多くの死傷者と被害を出した災害を経験してきました。そういった中で、

「災害ボランティアに行って人の役に立ちたい」
「何か少しでも苦しんでいる人のために行動したい」

こう思い行動を起こそうとしている人々が多くいます。ただ、

「どういった準備をしていけばいいのだろう」
「災害ボランティアのために必要なことがよくわからない」

こう思う人も少なくないのではないでしょうか。この記事では、災害ボランティアへ行って被災者が求める行動を学ぶことができます。つまり災害ボランティアの心得を解説していきます。この記事を読んで、被災地の方々にも「来てくれて助かった。ありがとう。」と心の底から思ってもらえるよう、災害ボランティアの基礎を理解しましょう。

 

防災対策グッズの売れ筋チェック

※このサイトは広告が含まれております。リンク先の他社サイトにてお買い求めの商品、サービス等について一切の責任を負いません。

災害ボランティアの心構え【心得ておくべきこと8選】

【心得ておくべきこと1】自分のことは自分で守る

基本的には、現地ではボランティアをする側です。何でもやってもらう姿勢ではいけません。

  • 現地で発生したゴミの処理
  • 食事の準備
  • 宿泊場所の確保

こういったことを決めずにボランティア活動に参加すると、ボランティア参加者のことで現地スタッフや被災者達が動かなくてはならなくなりかねません。つまり、余計なことを増やしてしまうのです。ただでさえ、被災地の人々は、復興のために時間もなく精神的にも辛い状況にいます。だからこそ、自分のことは自分でやる心構えはもっておきましょう。

【心得ておくべきこと2】被災者の立場に立った活動をする

被災者目線に立つことも重要です。

「災害ボランティアに来たことに自己満足した」

だけでは、いけません。なぜなら、災害ボランティアが来て帰った後も災害復興のための活動は終わらないからです。あなたが一生懸命作業することは、とても良いことです。ですが、被災者のニーズを抑え、必要なところに必要な支援を行うことが何よりも優先すべきです。例えば、瓦礫の撤去作業といっても、むやみやたらに撤去作業するのではいけません。

被災者宅にある思い出が詰まったものであったなら、粗末な扱いをされて気分が良いものではないからです。そういった被災者の心情にも配慮して行動しなければいけません。ですので、独りよがりな災害ボランティアにならないように被災者目線に立って活動するよう心がけて活動しましょう。

【心得ておくべきこと3】自分で考えて行動しよう

自らの意思で行動することは災害ボランティアをする上で大切なことです。なぜなら、自発的な意思決定こそボランティアをする大きな意義であるからです。誰かに言われてボランティアをするのと、自分から選択してボランティアするのとでは雲泥の差が生まれます。「友達に誘われてきたから、ボランティアよくわからない」というのではなく自分で考えて、「被災地の人々が求めていることで私ができることはなんだろう」と進んで考え行動していくようにしましょう。

【心得ておくべきこと4】集団行動のルールを守る

基本的に災害ボランティアは1人で行いません。ですので、団体で行動するのが原則となります。だからこそ、集団行動のルールを守ることは非常に大切です。

「1人だけ、単独行動で別の場所へ移動してしまう」
「終了時刻を守れない」

など、団体行動を乱す行為は災害ボランティアする上で弊害となってしまいます。注意しましょう。

【心得ておくべきこと5】断る勇気を持つ

「何でもできます」と安請けするのはご法度です。支援できる範囲というのも限られています。安請けしたことで危険なボランティア活動となってしまい、ケガをしてしまっては元も子もありません。ですので、しっかり断る勇気を持つようにしましょう。

【心得ておくべきこと6】思い込みをなくす

思い込みも被災者に誤解(心のすれ違い)を招く行為につながる可能性があります。不要に気を遣いすぎることなく、また、「自分がやるんだ!」と意気込みすぎず対応すべきです。被災者によっては「大きなお世話だ」となる場合もあります。被災者のニーズに耳を傾け、「何が必要なのか」「何を求めているのか」をしっかり把握することが重要です。

【心得ておくべきこと7】地域住民の自立を支援する

地域住民にとって、もっとも重要なことは平素の生活を早く取り戻すことです。
だからこそ、自立を妨げるようなボランティア活動とならないように、被災者ができることまでボランティア活動はしないようにしましょう。

【心得ておくべきこと8】災害時要支援者への配慮

災害時要支援者とは具体的には下記の人達を指します。

  • 高齢者
  • 肢体の不自由な方
  • 耳の不自由な方
  • 目が不自由な方
  • 内部障害者・難病患者
  • 知的発達障害のある方
  • 精神障害のある方
  • 乳幼児及びその母親など
  • 外国人

それぞれの事情に合わせた配慮が必要です。例えば、寝たきりや認知症の高齢者であれば、自分の状況を伝えることが困難です。支援者側から積極的に確認することが重要となります。例のように、要支援者それぞれに合わせて、支援を行っていきます。すべての被災者に同じ対応するのではなく、一歩踏み込んだボランティア活動することが求められます。

 

災害ボランティアを行う際の4つの活動手順

災害ボランティアを行う際の具体的なステップを確認していきましょう。

正確な情報を入手する

情報収集をまず行うようにしましょう。なぜなら、現地の状況を把握していないにもかかわらず行ってしまうと被災地の人々に迷惑をかけてしまう可能性があるからです。

・ボランティアセンターは開設しているのか
・現地で不足している物資は
・どういったニーズがあるのか
・交通手段はどうなっているのか
・そのために必要な準備は
・注意すべきことはなにか

上記の内容を把握することをまず第一優先してください。1番やってはいけないのが、「とりあえず現地へ行く」です。何もボランティア活動できず帰ってくることになりかねません。また、随時情報が更新することもよくあります。マメな情報収集も怠らないようにしましょう。

出かける時は十分な準備を

ボランティア活動へ出かける時には十分な準備が必要です。準備を怠れば、自身の身に危険が及ぶ可能性もあるからです。具体的には、下記の点です。

・家の近くの社会福祉協議会でボランティア保険に加入(現地活動のケガの備え)
・体調管理(災害ボランティアへ行く前に体調不良では十分な活動が行えません)
・現地で必要な持ち物の準備(昼食、飲み物など)

備えあれば憂いなしという言葉があるように、災害ボランティアへ行く際に必要な準備をしましょう。

現地へ出発

現地へ出発する際の注意点として、旅程を詰めすぎないことです。不測の事態が起きる可能性が現地で考えられます。余裕をもった行程にし、随時、現地情報の把握に努めましょう。また、自家用車で行く場合、駐車場の確保も検討しておいた方がいいでしょう。

現地へ到着

現地に到着後、まず行うことは災害ボランティアセンターで受付です。災害ボランティアセンターでどのような活動があるのか紹介を受けます。ただし、災害ボランティアセンターも日々の活動で大変忙しいこともあります。十分なボランティアを受け入れる体制が整っていないケースもあるので、十分に理解した上でセンターの指示を受けましょう。

 

災害ボランティアに行く際の服装・持ち物をチェック

服装についてはケガを防止できる格好にします。長袖・長ズボンを基本とし、吸湿性、通気性の高い汚れてもいい服装が望ましいでしょう。

その他のものとして、

・長靴
・帽子
・マスク
・食料品
・タオルや薬などの生活品
・雨合羽
・軍手やゴム手袋

上記以外にも、各個人によって必要なものは変わってくると思います。それぞれに合わせた準備をしましょう。そして、活動期間によって装備品や準備物も異なるので、その点は検討しておいてください。

 

現地に行くだけじゃない!様々なボランティアの手段も知っておこう

現地へ行って活動するだけが災害ボランティアではありません。ここでは救援物資、義援金・ボランティア活動支援金について解説します。また送る際の注意点もあるので、もし送る際は一読してください。

救援物資

救援物資とは、食料や衣類など現地で不足している物資を送ることです。台風や地震など被災したことで、生活に必要な物資が足りず、生活するのに困窮してしまいます。ですので、人的支援だけでなく被災者の方々にとって助かる支援の1つです。ただ、やみくもに物資を送るだけではいけません。留意事項をまとめます。

・物資は新品であること。
・地域・近所で数をまとめ整理すること。
・腐敗する食品等は送らない。
・品名、数量等をきちんと明記すること。

被災地では食料等の支援物資を貯蔵できる施設がありません。そのため、物資が届いたら仕分け、分配作業を行う人手が必要となります。被災地では、人手が限られています。ですので、不用意に送ることはせず、現地で足りていない物資は何かあらかじめ確認して送るように心がけましょう。

義援金・ボランティア活動支援金

義援金・ボランティア活動支援金は、被災地県、市町村など団体や機関に送金し、ボランティア活動等に役立ててもらうものです。どのような使途になるかは各団体・機関によって異なります。昨今では、義援金と偽ってお金を騙し取る詐欺行為をする団体も存在します。そのため義援金詐欺に合わぬよう、送金先には十分注意し、確認してから送るようにしましょう。

 

災害ボランティア活動する前の確認すべきこと【保険、経費、安全確保】

災害ボランティア活動する前に確認しておくべきことをまとめました。具体例には、「保険」、「経費」、「安全確保」です。1つずつ解説していきます。

保険

災害活動時にケガ等発生した場合、治療費など保証してくれるのが保険です。災害ボランティアに行くのであれば、ボランティア保険には必ず入っておくようにしましょう。現地に設置されているボランティアセンターに活動申請しに行く際も、必ずボランティア保険加入の有無は尋ねられることがほとんどです。災害ボランティアに行くのであれば、必須と考え、事前に加入しておきましょう。

経費

災害ボランティアを行ったことで発生した宿泊費や食費等は原則、実費です。現地において、炊き出しなどで振る舞われる料理はあくまで、お礼の気持ちであることは理解しておきましょう。

安全確保

現地では安全が十分確保されていない場所でボランティア活動するケースもあります。自身の安全対策(ヘルメットや軍手、長靴等)を十分装備し、危険を感じる場所では活動しないようにしましょう。また、重労働作業の依頼を受けてしまった場合など、できそうにない作業は、しっかり断ることも大切です。まずは自分自身に無理のない範囲で災害ボランティア活動することを心がけましょう。

 

災害ボランティアへ行った際のリアル体験記(筆者目線のアドバイス)

私が行った災害ボランティア内容

宮城県仙台市の昆布工場での災害ボランティア活動(主に昆布を運ぶ作業)
宮城県名取市での瓦礫撤去作業(大きい瓦礫撤去作業ではなく軽作業)

防寒対策/十分な睡眠の確保

私は、関東から東北地方に数回、災害ボランティアに参加した経験があります。その経験から防寒対策はしっかり検討することをオススメします。なぜなら、関東で感じる寒さとは段違いだからです。秋頃や春先も十分に対策して行くようにしましょう。2012年2月頃に行ったときの話。宿泊予定であったのですが、電気毛布があったのでよかったが、氷点下に冷え込む暖房設備のないトレーラーハウスで寝るのは十分に寝られない可能性もあります。軽装備で参加するのは避けるようにしましょう。

実際にボランティアしてみて

ボランティア活動では、被災地の人と会話することもあります。被災地で活動した後に菓子折りを出してもらい休憩時間を会話を楽しみんだことも良い思い出として記憶に残っています。災害ボランティアに行くときに大事なこととして、災害ボランティアを通して自身の成長につながることも覚えておいてほしいことです。なぜなら、人は1人では生きていけないからです。阪神・淡路大震災から20年 KOBE 市民とNGOフォーラム 2015 ~10のアクションプラン~で以下のようなことが掲げられました。

10のアクションプラン

  • いのちを大切にしよう どんなときでもいのちを大切にすることが大前提。自分のいのちだけでなく、 まわりのいのちも大切にしよう。
  • 気軽にボランティアしてみよう 何もできないかもしれないけど、何かできるかもしれないと思って続けたら、 何でもできることに気づく。
  • できることは自分で、できないことは一緒に 個を尊重し、自分と向き合い、人とつながろう。
  • 考えてつながろう、自然ともつながろう一方的なつながりにならず、常に相手を想い、つながろう。人と人とのつな がりだけでなく、自然ともつながろう。
  • 声なき声を聴こう一人ひとりに寄り添って声を聴こう。すべての人に目配り・気配り・心配りをしよう。
  • 見えないモノ、見えないコトを考えよう想像力を働かせて、目の前の人の問題を社会全体に拡げて考えよう。
  • 時には“アホ”になってみよう型にとらわれず、そこそこ自由な発想で行動しよう。そして、相手の意見を尊重し、先入観にとらわれないように聞こう。
  • まずは一歩を踏み出して、小さな実践を重ねよう頭でっかちに考えるのではなく、一歩踏み出して体験してみよう。 自分にとっての身近な実践を積み重ねよう。
  • 「覚悟」を持って生きよう一歩を踏み出すための勇気を持とう。
  • 「いま」を大切に生きよう過去、現在、未来のつながりを想像しよう。

災害ボランティアを通じて、自ら行動していくことで、今まで見えていた世界が変わっていきます。

・人の役に立ちたい
・自分を変えたい

そういう思いを持っている方。災害ボランティアの心構えを知った上で行動してみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

災害ボランティアの心構えを知った上で、行動することで被災者の方々にも、自分自身にもプラスに働きます。基本的な留意事項をしっかりと抑え、災害ボランティアに参加しましょう。

 

カテゴリーから探す

グループから探す

コンテンツを見る

商品毎メーカー一覧

おすすめランキングを見る

タイトルとURLをコピーしました