今時のお子さんは、本当に小さな頃からスマートフォンに触れています。流石に、小さな頃は自分専用のスマホは持っていなくても、その親世代にとってスマホはなくてはならない物なので、必然的にお子さんも小さなうちからスマホを身近に感じてきました。ですから、その子たちのおじいちゃんおばあちゃん世代のように、パソコンやタブレットに対する恐怖心は一切ありません。むしろ、学校教育の現場でもパソコン・タブレットは重要視される環境になってきました。
2020年度から小学校で、2021年度からは中学校で、プロミング教育が必修化となったことはニュースなどで耳にしたと思います。「将来的にIT社会を支える人材を育成する」というのが目的で導入されました。パソコンやタブレットを使った授業が始まっているのです。特に世界的なコロナ禍により、学校現場でのパソコン・タブレット導入に対する動きが大きく前進しました。世界的にみても遅れをとっていた日本は、ここにきてようやく重い腰を上げたような感じで、パソコン・タブレット導入、活用に奔走しました。おかげで、バタバタとパソコンやタブレットを使ったオンライン授業が各地で開催され始めました。
さあ、こういう世界の流れをみて、小さなお子さんをお持ちの親御さんは、うちの子にもそろそろパソコンやタブレットを買い与えようか、とお考えかもしれませんね。
この記事では、幼児から小学生までをターゲットに、子供用のパソコンやタブレットの選び方をまとめていきます。
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パソコンとタブレットの違い
まずは、パソコンとタブレットの違いをご存知でしょうか。
まず、見た目の違いはすぐにわかると思います。タブレットはスマホが大きくなったようなイメージですね。実際には、スマホとタブレットはまったくの別物です。決定的に違うのは、スマホはスマートフォンの名の通り、通話ができますが、タブレットでは通話できません。まあ、現在は無料通話アプリが充実しているので、そこまで支障があるとは思いませんが、とにかく一般の通話はできません。
タブレットとパソコンの違いは、キーボードがあるかないかですね。これは見た目だけの話です。タブレットでもキーボードやマウスをBluetoothで接続して使えるので、これは問題にはなりません。決定的に違うのは、OSの違いです。タブレットではパソコン用のアプリが使えません。性能もパソコンには劣るため、機能が限定されます。
ですが、タブレットは子供に持たせるデジタル機器としてはとても優秀です。
学習コンテンツのアプリも豊富にありますし、薄くて軽くどこでも手軽に使えるので、まさにノート代わりになります。タブレットはアプリを使う以外にも、持ち歩いて、写真を撮ったり、指で画面に絵を書いたり、と感覚的に使えるという魅力があります。ですが、パソコンと比べると簡易版となりますので、『出来上がった仕組みを便利に利用すること』に留まってしまいます。
その点パソコンは、タブレットではできない作業がたくさんできます。書いた絵や撮った画像を加工したり、音楽を作ったり、動画を編集したり、とにかく自らのアイディアで作り上げることができます。タブレットでも同様の作業はできるものもありますが、やはり限定的な使用にとどまります。お子さんにそこまでのレベルの作業を求めていないという方もいらっしゃるでしょう。ですが、お子さんの可能性は無限大です。どんな発想が飛び出すかわからないのです。
パソコンのスキルを身につける
ちょっと前までは、家庭に1台パソコンがありましたが、スマホが普及したことにより、意外とパソコンを持っていない家庭が増えてきました。確かにスマホがあれば大抵のことができるようになりましたからね。
しかし、いくらスマホやタブレットの操作に慣れていても、パソコンが使えるかといえばそうではありません。学校にパソコンの授業が増えたとはいえ、まだまだ一人に一台常時パソコンが使えるような環境は整っていません。スマホは大人顔負けで操作できる子も、キーボードやマウスの使い方が全くわからないというのはデジタル世代だからこそのあるあるです。
学校でパソコンの授業が始まっても、授業時間内でどれほどパソコンに触れることができるでしょうか。パソコンの操作がわからないと、プログラミングの授業がよくわからなくなってしまいます。ですから、お家でもパソコンの操作に慣れておいた方が、スムーズにプログラミングの学習についていけますね。
では、年齢別におすすめの商品をご紹介します。
【2歳向け】おもちゃパソコンがおすすめ
まずは、パソコンやタブレットに馴染むことが目的となる商品が多いです。年齢的にみてもまだ、パパやママの真似っこをしているという感覚ですね。
アンパンマンあそんでまなべる!マウスでクリック!アンパンマンパソコン
キーボードはあいうえお配列になっています。まずはひらがなを覚えるところからのお子さん向けになっています。2歳からが対象なので、アンパンマンの仲間の絵だけでも楽しめます。お子さんが大きくなっても使えるように、えいごやさんすうもまなべるようになっています。
重量 | 1350g |
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サイズ | – |
対象年齢 | 2歳以上 |
【3歳・4歳向け】入学準備用パソコンがおすすめ
遊びながらの勉強を意識した商品がたくさんあります。
ポケットモンスター ポケモンピカっとアカデミーマウスでゲットパソコン
パソコンスキルやプログラミング入門など、小学校入学準備を意識した本格的な内容です。ゲームのメニューが元々ないので、ゲームしかしないという困った問題は起きません。
重量 | 0.5kg |
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サイズ | 6 x 27 x 20 cm |
対象年齢 | 4歳以上 |
カメラもIN!マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン
カメラ機能がつき、パソコンの操作を楽しく学べるパソコンです。プログラミング学習もできます。学研の「毎日ドリル」と「ことばパズル」から出題される本格的な学習にも対応しています。
重量 | 0.5kg |
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サイズ | 20.5 x 27.5 x 6.8 cm |
対象年齢 | 6歳以上 |
【小学校低学年向け】タブレットがおすすめ
タブレットは、スマホと同じように、画面をタップすることで操作をします。ですから幼児から小学校低学年のお子さんにはおすすめです。パソコンよりも価格も手頃なものも多いので、小さなお子さんにも用意してあげやすいです。タブレットはどこにでも持ち運んで操作しますので、お子さんにも扱いやすい軽いものや、落としても壊れない衝撃に強いものがおすすめです。
もしもの時の保証が付いているものを選べば、お子さんの扱い方が雑でも、少々のことは目をつぶっていられます。タブレットの購入時には画面のサイズに注意しましょう。画面サイズが小さいと軽いですが見にくくなり、大きいと重くなるので、最低でも10インチあるといいですね。タブレットはキーボードがないため、タイピングやキー操作、マウスの動かし方を学ぶためには、Bluetoothで接続できるキーボードや無線マウスなどを用意しましょう。
Fire HD 10 キッズモデル (10インチ)
1日の利用時間を15分単位で設定可能。使いすぎが防げるから安心してお子様に渡せます。年齢フィルターを使用すれば、お子様の年齢に合った適切なコンテンツが自動表示される機能もあります。
重量 | 716g |
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サイズ | 269 x 209 x 27mm |
ディスプレイ | 10.1インチ 1080pフルHD |
対象年齢 | 3歳以上 |
【小学校高学年向け】子供向けのパソコンがおすすめ
パソコンはたくさん種類があり性能も価格もピンキリです。そこで、子供用にパソコンを用意する時のポイントを3つ押さえてみました。
① ディスプレイ
ディスプレイのサイズは、タブレットと同様10インチ以上のものを選びましょう。小さすぎる画面は、大変見にくいので、眼に負担がかかります。なるべく大きな画面のものを選びましょう。作業の快適さに影響が出るので解像度の高いものを選びたいところですが、解像度が上がると同時に価格も上がるので、そこはご家庭の予算に合わせて下さい。
②スペック
スペックとは何ですか?という方のために、押さえるべきポイント4点だけピックアップします。
スペック4つのポイント
- OS*基本的なシステム(ソフトやアプリを動かす)
例えば、Windowsやmacといったものです。聞き覚えがありますよね。学校で使われているのは、Windowsがほとんどですので、操作を覚えるためにもWindowsがおすすめです。 - CPU*パソコンの処理性能(「i3」や「i9」など)
処理能力が高ければ高いほどパソコンの動作は早いですが、それに伴いお値段も上がります。初心者の子供にはインテル「i3」以上あれば十分、学習に使えます。 - ストレージ*パソコン上のデータを保存する記録媒体
ストレージには、SSDとHDDの2種類があります。衝撃に強くデータの転送速度が速いのがSSDです。その分価格は HDDより高くなりますが、子供が使うため衝撃に強い方を選んでおいた方が無難です。ストレージの容量は64GB以上がおすすめです - メモリ*コンピュータが一時的にデータを記録する
メモリというのは、一時的にデータを記録するものなので、一度にたくさんの作業をするような動画編集やイラスト制作をメインで行う場合は8GBがおすすめです。子供が簡単なプログラミング操作を学習するぐらいなら、4GBで十分です。
③ 価格
子供用のパソコンといえども、パソコンはパソコンです。価格はいかほどなのかと、ご心配でしょう。子供が使うものなので、壊してしまう恐れもあり、あまり高い買い物はできませんよね。お子さんが使うだけであれば、性能はあまり重視する必要がないので、価格は抑えられます。目安としては3万円以下で保証があれば十分です。
ASUS(エイスース)の軽量ノートパソコン
子供用パソコンとしてのスペックは十分で、気になる画面サイズは11.6インチ。価格も3万円前後ですので、安心です。
重量 | 約1.37kg |
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サイズ | 幅355mm×奥行き243.5mm×高さ19.9~22.3mm |
ディスプレイ | 14インチ |
Chromebook Acer 14型 ノートパソコン
14型の大画面は、見やすく学習が捗ります。高速の処理機能があり、スリムな形状なので、かさばらずに持ち運びでき、タッチパネル搭載で、スマホに慣れたお子さんでも扱いやすいパソコンです。
重量 | 約1,400g |
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サイズ | 約 323x232x16.95mm |
ディスプレイ | 14インチ |
Panasonic CF-SZ5 12.1型フル HD/MS Office ノートPC
office搭載なので基本的な機能は十分に使えます。お子さんが中学、高校になっても使えるところがおすすめです。
重量 | – |
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サイズ | – |
ディスプレイ | 12.1インチ |
まとめ
子供用といえども、タブレットもパソコンも数千円では手に入らない高価なものです。
ですが、小さいうちからタブレットやパソコンに触れる機会を作ってあげられるといいですね。お子さんは操作にはすぐに慣れて、いろいろなアプリを使いこなすようになるでしょう。できれば最初から、おもちゃ寄りのものではなく、より本格的なタブレットやパソコンを用意することをおすすめします。初期投資は高くついても、長く使えるものを選べば結果的にプラスになります。
おもちゃ寄りのお子様向けのものは、やり尽くしてしまえばそれまでですが、本格的なものだと、プログラミングだけでなく、イラストや動画編集などさまざまな分野に挑戦でき、次々アプリをバージョンアップできるので、楽しいですよ。お子さんの成長は早いので、知らないうちに親御さんより使いこなせるようになっているかもしれません。